防汚効果について、「光触媒コーティング材」・「光触媒塗料」・「低汚染型塗料」の暴露比較を実施しました。
【低汚染型塗料と光触媒塗料・光触媒コーティング材を比較した暴露試験結果】
●概要
「低汚染型塗料」と「光触媒塗料」及び「光触媒コーティング材」の防汚性について、屋外暴露により効果の比較を実施した。
●試験内容
設置した試験片に対して、各材料を塗布施工し、約6 ヶ月間後の汚れ具合について目視にて確認を行う。また、防汚機能とされる親水性の発現についても確認する。
●結果
・「低汚染型塗料」と比較して、「光触媒コーティング材」の方が汚れていなかった。
また、「光触媒塗料」より「光触媒コーティング材」の方が汚れていなかった。
※防汚効果:「光触媒コーティング材」>「低汚染型塗料」>「光触媒塗料」
・「低汚染型塗料」については、親水性の発現を一部で確認出来なかった。
「光触媒塗装」「光触媒コーティング材」については、親水性の発現が確認出来た。
●総評
・防汚効果としては、「光触媒コーティング材」が一番高い性能を発揮していた。
考えられる理由としては、光触媒の材料である酸化チタンが最表面に露出されている事により、汚れ(有機物)の付着力を弱め、水接触角5℃以下となる超親水効果により、それら汚れを降雨によって洗い流す事が出来たためと考える。
また、光触媒塗料においては、酸化チタンが塗膜(バインダー等)に埋もれて最表面に露出していなかったため、有機物(汚れ)の付着力を弱める事が出来ず、また、塗膜表面が他と比較して平滑でなかった事で、汚れが引っかかり蓄積された可能性が考えられる。
光触媒塗料の親水性については、塗膜表面の微細な凹凸により親水性に見えた可能性も否定出来ない。